板紙・段ボールから印刷紙器までを網羅した専門新聞社です

qrcode.png
http://itadan.com/
モバイル版はこちら!!
バーコードリーダーで読み取り
モバイルサイトにアクセス!


有限会社
日刊板紙段ボール新聞社

東京都文京区湯島4-6-11
湯島ハイタウンA-509号
TEL.03-5689-0121
FAX.03-5689-0120
----------------------------
板紙・段ボール産業の総合紙。
紙器・段ボール企業を中心に機械・資材メーカーなどの動向をはじめ、箱を使うユーザーの動きも網羅。各種統計の分析なども充実。

----------------------------

日​刊​板​紙​段​ボ​ー​ル​新​聞​社​
 

コラム 段談

   


                


                 過去の『段談』はこちらへ

   
 ▼『給料を上げると収益に響く、そうならないように生産性を高めよう』。テレビでよく聞く話である。意味はよく分かるし、生産性の向上に常に取り組んでいるのは我が産業でも同じだ。ただ生産性を上げれば段ボール箱は安く作れる一面がある。今は昔に比べ2倍近い速度で精度の高い箱が作られている。良いマシンを入れて儲かれば『人や次への投資に回せばいい』ものを段ボール業界のいけない所は、安く作れると安易に安く売ってしまう会社がある事だ。
 ▼〝会社の適正なる利益〟は各社で異なる。持つ設備から全て違うのだから、ひと箱にかかるコストも大手とボックスでは大きな開きがある。たとえ償却が終わった機械を使っているボックスがあっても、ここが安く拡販に走る事はまず無いはずだ。一部大手に見られる『うちはそれでも利益が出る』的な考え方で量を増やす行為は、全体の向上を思えばやるべきでは無い。『自分さえ良ければいい』は、必ず自分に巡ってくる。やった事はやり返される。まして荒らした地域に荒れた価格が残ったら…。地場で家業を守っている中小・ボックスがある事を忘れてはならない。
 ▼値上げもほぼ終了し期待されるのは需要動向だ。『仮需があったから』『値上がりで買い控え』など、食品よりも日用品などの落ち込みが大きそう。4月から一段と落ちた会社も。なお大手段メーカー3月の生産量を見ると、一貫系□2社がともに101%、最低は一貫△の長男格で95%。それでも大手の数字は中小よりもだいぶ良さそうだ。 (山)
<<有限会社 日刊板紙段ボール新聞社>> 〒113-0034 東京都文京区湯島4-6-11 湯島ハイタウンA-509号 TEL:03-5689-0121 FAX:03-5689-0120