▼あっという間に製品単独値上げの4月になった。価格を取り切らなかった大手ユーザー等との攻防が本格化する。ケース購入側からすれば期中の値上げには反発もありそうだが、業界の浮沈をかけたのだから、一貫や専業大手は発表した言葉通りに動いてもらいたい。続く中小オーナー系は『大手の行動を良く見極めてから』も。中には大手と同調する事が、ボックスから『シート販売で便乗値上げだ』と言われた会社まで。反面動かず、落とし続けたシート数量を取り戻したい中小が出ても不思議ではない。
▼多くのボックスにしてみれば、この単独値上げを頭では理解していても、大手段メーカーとは持つユーザーも違うのだら『(万一シートが上がったら)本当に箱まで転嫁できるか』、悩みに悩むところだ。特に現状がまぁまぁだった事もあり『思考停止状態』までの経営者も。今よりも良くしたい、と思う人がほとんどのはず。業界が変わるきっかけが出来たのだから一緒に取り組んで頂きたい。他社がどう動くかを気にするのではなく、自分の会社をこれからどうしたいのか、どうあるべきか。真剣に考える時である。
▼『取った取られた』このような話が少し減ったように感じる。人から奪い取るよりも、自社の製品を修正した方が得と実感できたのであれば、需要が減った事も災い転じて福となす。 (山)